蒔絵真珠について
“気和心”が最初に選んだ素材は、貝の命が生み出し、生き物として肌に寄り添う、光の色すべてを内包するただ一つのジュエリー素材真珠です。
水が育てる真珠の命は、どれ一つとして同じではありません。
私たちは、それぞれの真珠との一期一会を大切に、日本の伝統技法・蒔絵の手法を用いて、『縁起のよい文様』を描きました。
蒔絵とは、世界に類を見ない、日本独特の工芸技法の一つ。漆の樹液で模様を描き、そこに金や白金、銀粉、色粉など蒔きつけた後、再び漆を塗って乾燥させ、研いで光らせ加飾を施すという手の込んだ技法です。
蒔絵の英語表記は「JAPAN」。それは、日本の職人たちの繊細な美意識、綿密な計算、熟練の技が三位一体となって初めて実現する技法だからです。
「漆」は漆科の植物である漆の木からのみ採取できる樹液です。いったん固まるとどんな物質でも溶かすことができず、防水、防錆、抗菌作用を備えています。また、これ以上ないほど環境に優しい接着剤であり、天然塗料でもあります。成分は判明しているのに、いまだに人類は人口の漆を実現できていません。漆はまさに、森で育つ神秘の樹液といえるでしょう。
“気和心” は、水に育った光の珠・真珠の上に、漆芸家松山武司氏の手により、森の命・漆を使い、大地が育てた金・銀・色粉等を寄り添わせて、篆刻師が描いた『縁起のよい文様』を写しました。海・山・大地、自然の命が縁あって身体につけるあなたの心を支え、励ましをもたらしてくれるはず。私たちはそう確信しています。
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